インスタグラムで不定期に修理写真をあげさせていますが、中でもお手入れ(丁寧)で行う丸洗いの写真が思いの外好評でしたので、一部をまとめてみました。
①アディダス バスケットボールシューズ






こちらは当店でこれまで14足(バイクグローブなど含めればもっと沢山!!)丸洗いさせて頂いているお客様の、お母様用の靴です。当然定価でお受けするには申し訳なさすぎるので、割安でお受けしています。ソールの汚れまで取れ、すっきりしました。
②クラークスのワラビー、ビルケンシュトックのモカシンシューズ






こちらも何度もご利用頂いているお客様より、カビ除去のご依頼です。ワラビー(ベージュの方)は一見そこまでカビが生えていないように見えますが、ソールと内部に生えていました。カビ跡を完全に消せるかどうかはやってみないと分からない部分がありますが、今回はそれなりに綺麗になってます。
③ナイキ スリッポンシューズ






こちらはご新規のお客様で、コーヒーをこぼしてしまったとのこと。コーヒー跡どころか全体についていた黄ばみや黒ずみも綺麗になり、張り巡らされた樹脂のような素材もピッカピカになりました。お客様にも感動していただけたので良かったです。
…しかしながら、当店でシューケア(丁寧)をお受けすると一足¥3,300円、複数足だとかなり費用が掛かってしまいます。それでも依頼したい、というお客様もいらっしゃいますので本当に有難いことですが、「自分で洗ってみたけど、黄ばんでしまう」というお客様もちらほら…
黄ばみを防ぐには、乾燥時間を短くすることが一番有効です。
あくまで主観ですが、実は以前働いていた場所では、気にしなくても黄ばみが出ることは一回もありませんでした。しかし本庄に来て丸洗いをすると黄ばみが出るようになってしまったため、実家の高崎に持ち帰って靴を洗うことに…原因を特定しようと思い、ネットで調べた情報を一つずつ検証してみました。
まず最初に「洗剤の濯ぎ残し」が出てきますので、徹底的に濯いでみましたが、全く変わりませんでした。勿論濯ぎ残しが影響する可能性もありますので、1回濯いだだけでは足りないと思いますが、3回以降は特に変化がないので3回程度で十分だと思います。
靴に使う洗剤も種類を変え試してみましたが、どれも黄ばみが出るため効果なし。
次に、水道水が影響しているのではと考えました。実際調べてみると、本庄は硬水(しかもかなり)で高崎は軟水のようです。硬水の方がミネラル成分が多いため、それが黄ばみの原因になるとのこと。ただ軟水に変えるとなると浄水機の設置などが必要になり、靴を洗うためだけにそこまで労力を掛けるのは…とためらってしまいます。
そこで、とにかく水分を減らした状態にしてから干してみました。革靴ならともかく、運動靴やスニーカーは履き口などにスポンジが内蔵されており、それが乾くのが遅れる原因になります。しかし乾燥機やドライヤー、直射日光などに当ててしまうと変形や素材の劣化、剥がれにつながりますので形崩れしないよう両手で挟みながら水分を絞り、乾いた要らないタオルを押し当て更に水気を取り、新聞紙をしっかり詰めて陰干しさせます。天気をチェックし、なるべく湿気の少ない日に丸洗いすることも重要です。
この方法なら黄ばみが出ずに仕上げられますので、ぜひ皆さん参考になさってください。
※GORE-TEXなどの防水素材にダメージを与えると防水性が無くなってしまうのでより注意して作業して下さい。
※丸洗いは正しく洗っても素材にダメージが蓄積されていきますので、頻繁に洗うのは避けましょう。防水スプレーを使用して汚れを防ぐことも重要です。
※素材によっては丸洗いしない方が良い靴もございますのでご注意ください。

