ニューバランスの修理をHPやインスタに上げさせていただいてから、全国から郵送でのニューバランス修理依頼が増えてきました。
その中でも特に多いのがNB1400。
1400は当時1300の次に発売される予定があったにも関わらず、理想的な安定性とクッション性を追求した結果量産ができず、一度は製品化が見送られたそうです。
そんな1400ですが、その複雑すぎる構造上、内部に埋め込まれているポリウレタンに湿気が籠もり劣化する事例が多発しております。
当店では内部のポリウレタンを全て除去し、EVA(スポンジ素材)に交換することで見た目を損なうことなく、純正ソールよりも永くお使いいただける修理が可能です。
ということで、今回はNB1400の修理をまとめてみました。
1、ミッドソール交換、シュータンスポンジ交換



アウトソールは交換せず、ミッドソールのみ交換してほしいというご依頼。
アウトソールの状態によっては流用できない場合がありますが、こちらは問題なく流用できました。
ついでにシュータン内部のスポンジ(これもポリウレタン)も粉になって靴内部を汚してしまっていたので、シュータン内部を掃除してからスポンジを詰め直すことに。

内部のポリウレタンを取り除いた後、EVAを整形し、埋め込み、小窓部分を削り、グレーのEVAを埋め込みます。


最後にソールを貼り付け、シュータンスポンジも交換して完了です。


ヒールスタビライザーがかなり劣化しており無数のヒビが入ってます。本音を言うと交換したいところですが、交換しないとのご要望でしたのでヒヤヒヤしながら作業しました。なんとかセーフ。


アウトソールは勿論、シュータンスポンジも内部しか交換していないため、見た目は修理前と殆ど変わってないと思います。ソールには劣化防止にモウブレイのマルチカラーローションも塗らせていただきました。
こちらの修理はミッドソール交換¥9,900円+アウトソール再利用による接着¥1,100+シュータンスポンジ交換¥4,400円で計¥15,400円でした。
2、ミッドソール+アウトソール交換、アッパー踵レザー交換


こちらの1400も同様にミッドソールが劣化しています。今回はアウトソールがすり減ってしまっているため、アウトソールも交換。

更にアッパーの合成皮革が劣化していますが、全て革に交換すると高額になってしまうため、踵の目立つ部分のみ革に交換しました。
ヒールスタビライザーは今回とても良い状態。


時間があったので作業の様子をご紹介。
まず足裏に近い方は程良い柔らかさのスポンジを使用します。端材が出来るだけ出ないようにギリギリで切り出し、形を整えたら地面に近い方のスポンジを接着します。こちらは潰れにくい僅かに硬いスポンジを使用。


形を合わせたら埋め込むように接着、余分なスポンジは削り落とします。

小窓部分のスポンジを削り落とし、グレーのスポンジを用意、形を合わせ、接着。

アウトソールも爪先の巻き上がり部分の形を合わせておき、接着。
ソール修理だけで4回接着します。

次はアッパー踵合皮の縫製を解き、牛革を同じ形に切り出しておきます。

仮止めしたら縫製。なるべく元の縫穴に合うよう針を通します。
縫ったら袋とじ状に折り返し、接着。
最後に革に合わせて縫えば完成です。

仕上がりました。
合皮部分のロゴは無くなってしまいますし、裏生地を交換しない場合は履き口のスポンジを潰して縫うことになりますが、履き心地は問題ございません。
ソールに関しては横から見ると修理したかどうか分からないと思います。裏面のVibrumロゴでやっと分かるくらい。


今回の修理はミッドソール+アウトソール交換¥16,500円、アッパー踵合皮交換¥4,400円で計¥20,900円です。

これで終わり、と思いきや⋯



真打ち登場。
只今修理中ですので、終わったら追加させて頂きます。

